ベビ助日記

ベビ助、父太郎、ママ美の日常

素敵な添い乳

(生後3日目)

 とうとうママのおっぱいが出始めた!じんわぁって程度だけど、おいしいなぁ。ぼくはますますおっぱいから離れられなくなった。もっと飲みたい!

でも、なかなか飲みにくい。ママの乳首は小さ目で、くちびるでうまくつまめないのだ。つるんつるん滑っちゃうよ。助産師さんには小さいだけじゃなくて短いって言われてたし。確かに授乳室でこっそり見た隣のお母さんの乳首はママの5倍はありそうだった。あれは飲みやすそうだ。でもぼくはママのおっぱいが飲みたいんだよ。

お乳はいっぱいできているみたいだけど、それが出てくる穴があんまり開いていないのも苦労している理由。力いっぱい吸うと疲れてやっぱり眠くなってしまう。ママは起こそうと足の裏をくすぐってくるけど、そんなもんじゃ効かないよ。ZZZ。

 

夜、今度はぼくは眠れなかった。ママがぼくを離れたベッドにひとりで寝かせようとするんだ!さっきは抱っことおっぱいがあったからいくらでも眠れたけど、ひとりで寝るのはごめんだよ!

ママが抱っこをやめようとするたび、ぼくは一生懸命泣いた!!ママが疲れてるのはわかったけど、こっちだって必死だ!!!

ママがヘトヘトになった頃、看護士さんが見回りに来た。ぼくとママのせめぎ合いを知った看護士さんは、「添い乳」のやり方を教えてくれた。

なんと、ぼくもママのベッドで一緒に寝てもいいと言うのだ。しかもおっぱいを吸いながら寝てもいいんだって!夢のようだ。

ママの体温と味を感じながら、僕は幸せいっぱいで眠った。生まれてから一番ぐっすり眠れたかもしれない。

ママ美より

小さい乳首のママ美です。おっぱいはガンガンに張っているのに、乳首がつるつる滑って上手に飲んでもらえない&乳管が開通していないせいで早くも乳腺炎になりかけました。

正直に言うと臨月におっぱいマッサージを真面目にやっていなかったのです。こんなに痛いと知っていればもっと頑張ったのですが・・・どの程度の強さでしなければならないかなどもよくわかっていませんでした。

やたらとのどが渇くので備え付けのお茶をガブガブ飲んでいたのですが、乳腺炎になりかけということで我慢するように言われました。あとはひたすら脇の辺りの熱く固くなっているところを保冷剤で冷却。昨日までお乳が出るように祈っていたのに、いきなり逆のことをしなければならなくなるとは。

 

添い乳は小さいベビ助を押しつぶしそうで恐怖だったのですが、看護士さんに正しいやり方を教えてもらったので安心して眠ることができました。

1.ベビ助を横向きに寝かせ、背中に巻いたバスタオルを置いて支えることで、吐き戻しをのどに詰まらせないようにする。

2.ベビ助に向き合うように横向きに寝て、下になる方の腕を頭のほうへ伸ばし、枕の下に敷き込む。

 

退院してからも、寝かしつけの最終兵器として添い乳が大活躍しています。特に3か月頃までの一番大変な時期、添い乳がなかったら体力的に限界が来ていたかもしれません。赤ちゃんが寝付くだけではなく、お母さんの体力も温存できるので本当にありがたいです。

ベビ助も明らかに深く眠っていました。